ウツネコの話 2

ウツネコの話 2

こんにちは。原田です。
先日の記事を公開した後、当サイトのためにと初めて寄付をいただきました。
ありがとうございます。

 

さて前回に引き続きウツネコのその後を話そうと思います。
その後と言っても1週間しか経っていないのですが、私が引っ越してしまう関係で多分しばらくは会えないのでウツネコに会ってきた時の話を。

ウツネコは相変わらず病室に入るとベッドの隅で人に怯えて震えながらしくしくと泣いていました。会ったのその日、ウツネコは「ごめんなさい」しか言っていなかった気がします。
聞いたところ、相変わらず毎日「ごめんなさい」「良い子になるから」「殺して」の3つしか口に出さないそうです。

入院してから2ヶ月。何も変わっていないそうです。

お医者さんにも看護師さんにも心を開かない。病室に人が入ってきただけで震えて、泣き出して、ごめんなさいごめんなさいと言い出してしまう。そんな毎日だそうです。
ウツネコはきっと病院の中ですら誰かが自分に危害を加えると思ってしまっているんだと思います。15年も虐待を受けて、その後も私を含めて関わる人全員に突き放されたり、めんどくさがられたり。世の中の全員から嫌われていると思っているのかもしれません。

病院ではご飯も食べていないようです。一時期、配膳されたご飯をわざと床に落としてそれを食べようとする行動が見られたと聞きました。多分これはウツネコの幼少期、お皿に盛られたご飯を食べさせてもらえず、ウツネコが作ったご飯を毎日「不味い」とウツネコに皿ごと投げて捨てられて、床に落ちたご飯を食べていたことが原因なのかなと思います。
とはいえ床に落ちたご飯を食べさせる訳にもいかず、との事でした。

髪は元々白髪交じりだったけど今は髪の半分くらいが白髪に。
夜も眠れていない、若しくは泣きながら寝ているようです。

 

私は今月末に関東から引っ越してしまいます。ずっと北の方に。
私がウツネコに面会しに行かなければ多分、誰も会いにいかなくなるでしょう。ウツネコの家族だって会いに行っていないそうですから。

本当のウツネコは聞き上手で、頑張りやさんで、優しい人でした。
でも優しすぎてすぐに人を信じてしまって、自分を虐待していた父親から「学費は出す」と言われたことをずっと信じてその後あっさりと「お前に出す金なんて無い」と言われてしまったり、それどころか父親にお金を出してしまったり、そんな人でした。

ずっと友達で居るから大丈夫だよと言った全員がウツネコから離れて、下請けフリーランスという働き方がウツネコを苦しめて、ウツネコを愛してくれる人はだれも居ませんでした。かく言う私も、最後にウツネコから相談された時は面倒くさいと思ってしまっていました。

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あの時聞いてあげていれば、会って話をしてあげていたら、ウツネコはなんとか持っていたかもしれません。全部私のせいです。

 

これで私が面会に行かなくなったらウツネコはどう思うでしょう。
私のことを覚えているとして「なんだ。やっぱり皆嫌いなんだ。自分のこと。」って思って私のことを恨むかもしれません。

誰かがウツネコを子どものように「よしよし 大丈夫だよ」と愛してあげれれば良いのかもしれませんが、虐待を受けたペットを人に慣らすテレビの企画のように、ウツネコを人に慣れさせて、愛して、世の中は楽しいこともいっぱいあるんだよと誰が教えるでしょうか。きっと誰も居ないでしょう。私には出来ません。

ねぇウツネコ。
絶対に離れないと言ったのに突き放してごめんね。こうやって人が信じられなくなっちゃったんだよね。ごめんなさいでは済まされないけど、本当にごめんね。
私のせいでウツネコの人生を、もしかしたら一生を、悲しみと孤独だけにしてしまったかもしれないね。
次にいつ会えるか分からないけどせめてご飯を食べられるようになって、夜も眠れて、「ごめんなさい」だけでもやめられると良いね。私には謝らなくていいんだよ。

就職なのに、まるで逃げるように引っ越してしまう事を許してください。
せめてウツネコには人並みの幸せが訪れますように。
どうかウツネコが人に愛されますように。

この記事の投稿者

原田さおり
原田さおり管理者代理
現在ウツネコに代わりサイトの管理を行っている原田です。
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