寮での虐待【秋澤優】

寮での虐待【秋澤優】
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つい最近まであまりよく覚えていなかったのですが、これもよく考えたら虐待になるのだろうか?と思いましたので、投稿します。寮での虐待についてです。

 

僕は6歳の時、地方のとある聾学校の小学部に入学すると同時に寮に入れられました。当初の理由は、親が僕の面倒を見切れないから、ということでした。寮に入れられる時、父にはっきりそう言われたことがとても悲しかったのを覚えています。

 

その寮で僕がどう暮らしていたかというと、決して楽しくはありませんでした。幼い子どもは僕ひとりで、周りはほぼ全員中学生でした。また、これは聴覚障害に因るものなのか或いは知的障害に因るものなのかは分かりませんが、その人たちとは、意思の疎通がかなり困難で全く話が出来ませんでした。当然の如く遊び相手も居ませんでした。ひとりでずっと本を読むだけの日々でした。「はだしのゲン」や生物学・自然科学の専門書が好きだったことをよく覚えています。写真はその頃読んでいた本のうちの1冊です。

今思うとかなり怖い6歳児ですが…。当時の僕にとってはそれ以外に居場所がなかったのです、本当に。

 

当時は親のことが好きだと思っていたので、親と引き離されて暮らさなくてはいけないことが寂しかったです。

 

寮の先生には「私たちのことはお父さん・お母さんだと思ってね。」と笑顔で言われました。でも僕は「お父さん」「お母さん」というものが何なのか分かっていなかったので、どう捉えればいいのかが分かりませんでした。因みに今は、もっと分かりません。

 

前置きだけで原稿用紙1枚分を超えてしまいました、すみません。

本題に入ります。

当時の僕にとって食事というのは白米・パン・スパゲティ・ラーメン・うどん・そばといったものが基本でした。家でおかずをちゃんと食べた記憶がありません。父の話によるとその頃は仕事が出来る状態ではなく、収入もなかったため、少ない貯金を切り崩して生活していたそうなので、それも当然のことだったのかもしれません。

ですから、寮に入った途端、食事のレパートリーが一気に増えて怖かったです。すき焼き、魚の煮付け、ほうれん草のおひたし、酢の物、和え物、漬物、煮物、スープ、味噌汁、それまでろくに見たことのなかったものばかりでした。

 

食事の時間は、朝は7時から7時25分、夜は18時から18時30分と決められていました。

その時間内に、それまでろくに見たこともないような食べ物を食べろ、と言われました。量は、食べ盛りの中学生男子でさえ満腹になる量でした。

 

当然、出来るはずもありません。見たこともない食べ物を食べろ、なんて無理な話です。大盛りのご飯、大きな魚を食べろ、なんて無理な話です。しかも、短い時間で。

それで僕は、殆ど毎日のように「お前はのろまだ」「クズだ」「駄目人間だ」「馬鹿だ」と罵られました。

また、泣いて吐いても「そんなのに意味は何もない!食べ物を粗末にするんじゃない!とにかく食べろ!」と言われました。

決められた食事時間が終わっても拘束されて、無理矢理食べさせられました。本当に気持ち悪かったです。

結果、今でも「食」というものに若干の恐怖感を抱くようになってしまいました。

また、特に無理矢理食べさせられていた煮物・漬物・和え物・酢の物・焼き豆腐は、今見るだけでも恐ろしいくらいです。食べるなんて到底無理です。食べることを想像するだけでも酷い吐き気に襲われます。(おでんは何故か食べれるのですが)

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結局は、食べることを「強制」されることが怖いのです。

 

僕は後少ししたら、ひとりで本を売ることが出来る年齢になります。アダルトコーナーにも正々堂々と(?)行けるようになります。

だから、これはもう12年程前の話です。今ならば、明らかな虐待として下手したらニュースにも取り上げられるような出来事だったのかもしれません。でも当時はそれが、僕にとっての日常で、僕が全て悪い、周りの大人が全て正しいのだという、間違った認識をさせられていました。

因みに僕がその寮を出る頃、3年前は、虐待した先生も退職し、随分と改善されていました。小さな子は量もその身体の大きさに合わせて、という感じでした。苦手なものも全部無理して食べなくても、一口食べられれば偉い!と褒められていました。

正直、僕のあの苦しみは何だったのか?と未だに怒りが湧きます。悪いのは、その小さい子達ではないことは分かっています。悪いのは先生です。でも、どうしても小さい子達に対して憎しみを抱いてしまいました。いや、羨望とも言えるのでしょうか。

 

今回はここまでとさせていただきます。

この記事の投稿者

秋澤優
秋澤優ライター
6歳~ 両親/親戚/指導員/教員等から心理的虐待/性的虐待/身体的虐待を受けてきました。

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